☆はじめに☆

今回は大学生設定なので
明星の考える氷帝軍団の学部は・・・

跡部→経営学部(経営者になるから)
忍足→医学部(父親が医者だし)
岳人→体育学部(ずっとムーンサルトしてそうだし・・・)
宍戸→教育学部(先生とか向いてそう)
滝→法学部(弁護士とか似合いそう)
鳳→幼児保育学科(ピアノ弾けるし、子供の世話もうまそう)
樺地→経営学部(跡部の右腕になるために)
日吉→文学部(得意科目が歴史だから)
芥川→想像不可能。・・・体育学部でいいんじゃないでしょうか(笑





08. そういうトコも好きなんだけど






「遅いっ!跡部君の馬鹿ー!!なにが女を待たせるのは失礼だ、だよ(怒」

さっきからテニス部の部室で怒っているのが私の中学からの友人、でもって中学時代のテニス部マネージャー仲間の。まったく今も昔もかわらず元気が有り余っていることで・・・ある種尊敬する。

「仕方ねーだろ?あの跡部だぜ??」
「やっぱり忙しいんですね」
「だよね〜」

宍戸とちょたの言葉に続けて、この際だから言いたいことを言ってみる。

「跡部君の肩を持つ宍戸とちょたは嫌い〜ちゃん何気に肯定しちゃダメ!ゆーしとがっくんは否定派だよね?」
「俺もう飽きた〜」
「いくらなんでも遅すぎとちゃう?」
「ですよねー」

向日と忍足に相槌を打つ。そんな時にジローと滝の天使の声(笑

「先に始めちゃおうよ〜」
「確かにねー」

そう。なんで大学になってからこんなことで中学時代のテニス部メンバーが集まっているのかと言うと、私との誕生日を祝うため。
は私よりも誕生日が早いからもう終わってるけど。今日は私の誕生日な訳で。でも言い出した本人が来ないって何事?ってさっきからは怒っている訳。
跡部とは最近ろくに連絡をしていたわけじゃないから、連絡が来たときは嬉しかったんだけどな。

「分かったよ、ちゃん!もう跡部君とは別れちゃえ!!そしてそんなちゃんに若をオススメするよー♪」

急に現実に引き戻された私はぽかんとしていたのだろうか?反応がいつもより遅かった。

「いやいや、日吉はのでしょ?」
「それは新たな嫌がらせか?」

日吉もの爆弾発言に驚いたらしい。でも反応して返した!
日吉がに対する敬語がないのはいつものことだ。でもそれは仕方ないと思うんだ。は大学4年になっても1年生と間違われてサークルの勧誘されたたくらいだし。用は昔から子どもっぽい。でもって、日吉が昔から大人びてるから。

「違うよ!若はマメだし、絶対約束守るし〜ほらっ!完璧じゃん!!」

その瞬間、「ありがとうございました〜」その場にいた全員がそう思ったに違いない。日吉は違うかな?
うるさいのを無視して跡部が用意したであろうご馳走を食べめる。これで夕飯代が浮いた!跡部もたまにはいいことする!!ご馳走を食べながら、いろんな話をする。みんなそれぞれの道に進んでいこうとしているけど、こうして集まれば中学時代に戻ったみたいな気持ちになる。

ちゃん、西洋思想史のノート貸して〜若が貸してくんないの!」
「寝てたが悪いんだろ。」
「あれは教授の声が良過ぎるからいけないんだよ。」

確かに、と思っていると宍戸が話しに加わってきた。

「どうせ夜更かししたんだろ?」
「夜更かしじゃないよ!超時空シンデレラに会っていただけだもーん。」
「私は銀河の妖精派だなー」
「俺は巨人族のあの子がええなぁ////」

と私と忍足はなんなく某テレビ番組について話す。そんな時、滝は呆れたように

「夜更かしは体によくないよ?」

と言ってくる。美形な滝が言うんだから、妙に説得力がある。

「はーい、わかってる〜」

でも私の返事は気のない返事だった。

「あとさ、ちゃん!今日の図書館学の授業でプリントに何か書き込んだ?」
「特に何も。」
、単位やばいんじゃねーの?」

今度は向日。新しい玩具でも見つけたように楽しそうに笑って聞いてきた。

「平気だもん!あの教授の授業で悪い成績取ったことないし、そんな成績取った人聞いたことないもん。」

これも確かだ、と思っていると隣でジローがだるそうな声を出した。

「なんかお腹いっぱいになったら・・・眠くなってきたぁ〜」
「私はジローの方が心配かも。」

思わずそう言うと忍足が眉を下げて

「確かになぁ・・・」

と呟いた。それに無言で頷くテニス部メンバー。

「ところで、!跡部の奴とは上手くいってんのかよ?」

向日が明らかに話題を変えた。そうか、ジローは単位がヤバイのか。

「んー、ぼちぼちって感じ。」
、俺に変えへん?サービスするで!」

可もなく不可もなく、な答え方をしたはずなのに忍足が食いついてきた。だから私はここで秘密兵器を使う。

「この前の年下の子とは別れたの?」
「狽ネんで知っとるん?」

普段からクールな忍足がここでこんなにも簡単に破局を認めた。

「それはもうすごい噂だから。」

跡部ほどじゃないけど、と言いそうになって止めた。跡部は昔からそうだったけど、歩くだけですごい噂になった。忍足はその次位だった。だから、学科が違っていてもその手の情報はすぐに耳に入ってくる。

「あちゃ〜やってしもた。」
、な!俺は?」

向日が身を乗り出してきた。

「論外かなー」

クソクソクソ!なんて言うから、思わず笑顔になってしまう。変わってないな。

「じゃあよ、はテニス部なら誰がいいんだよ?」

今度は宍戸。テニス部なら、か・・・

「滝かジローかちょた。」
「狽ヲ、俺でいいの?」

自分の名前が出てきたことが予想外だったらしい、滝が目を丸くした。

「まーねー^^」

こんな滝を見るのはとてもレアかもしんない、そう思っているとちょたが口を開いた。

先輩、俺・・・先輩に似合う男になりますっ!!」
「はいはい^^」

次に話したのはジローじゃなくて、向日だった。

「あ、ジロー寝てる。」
「芥川先輩、風邪引きまs・・・引かないかもしれないですね。。」

ちょた、今日もさりげなく黒いな。

「もう食べられないC−」

ジローもしかしたら・・・起きてるかもしれない。なんたって黒属性だし。





楽しい時間はあっと言う間に過ぎていく。ここには跡部と樺地がいないだけ。私には結構大事なことだけど、世界はそんなことで待ってはくれない。いつもと同じように時間は過ぎていく。その証拠に太陽は西に傾いていく。誕生日会もそろそろお開きかなって雰囲気になって、それぞれが自分の生活に帰っていく。今日が誕生日っていう特別な日だからかな?なんとなく別れがつらいと思ってしまうのは。

「宍戸さん、これからテニスしていきません?」
「いいぜ!負けた方が明日の昼飯奢りでどうだ?」
「いいですよ^^」

そうしてちょたと宍戸が帰った。

「あ、やべ!図書館でレポート用に本借りるのを忘れるところだったぜ!!」
「俺は本の返却があったわ、ほな岳人、一緒に行くか?」
「そーだな!」

次は向日と忍足。

「ほら、ジロー起きて!」
「んーもう少し〜」

どうやらジローは本気で寝ていたようだ。ジローと滝は学生寮で生活してるけど、滝1人でまだ半分寝ているジローを連れて行けるのだろうか?

「滝、平気?」

そう言ったけど、滝は

「学生寮近いし、なんとか^^じゃ、また。」

と言ってジローという荷物を連れて行った。

「若、私用事があるから!」
「じゃあ、終わるまで待ってる。」
「狽ヲ?いいよ!遅くなるからっ!!」
「・・・この前の約束をすっぽかしたのは誰だ?」
「私です。。」
「この前って何の約束?」

なんとなく気まずそうだったから、そう聞いたけど・・・の口から「誕生日」という単語が発せられた時は愕然とした。

「・・・ちょっと忘れていただけだもん。」

会話が途切れてもはその場を動こうとはしなかった。もしかしなくても気を使っているんだよな、と思う。ここで何もしなかったら、ずっとこの状況が続く・・・それはさすがにマズイ。

「私、友人に呼ばれたから帰るよ。」

そう言ってみた。

「え?じゃ・・・駅まで一緒n」
「学校の近くにいるみたい。じゃ、今日はありがと!またね〜」

携帯を見ながらそう言って走り出した。誕生日から嘘をつくなんて思わなかった。





家に帰ってからも気が気じゃなかった。もしかしたら、と思って何度も携帯を開き、そのたびにため息をついた。時計の針が深夜の12時を過ぎた時、私は盛大に落ち込んだ。仕方がないので眠ろうと思ったとき、インターホンがなった。

「誰だよ、こんな夜中に・・・」

そう思いつつインターホンを取り、カメラに映った顔を見て言葉を失った。跡部。なぜだかいつもより必死な顔で額には汗が光っていた。

っ!早く開けろっ!!」

その迫力にオートロックを解除した。でも私の頭を駆け巡るのは疑問だけだった。跡部には合鍵を渡してあったから、跡部が鍵を開けて部屋に入ってきた。それを呆然と見つめ、その場にへたり込んでしまった。

!大丈夫か?」

心配そうに私を見つめる瞳。思わずさっきまで頭を支配していた疑問さえ忘れ、その整った顔に見とれてしまった。

「・・・何が?」
「何がって・・・お前倒れたんだろ?病院に行くぞ!立てるか?」
「ち!ちょっと待って!!私、倒れてなんかない。」
「狽ネんだと?・・・もしかして。。」
「もしかして?」
にはめられた・・・」

そう言って脱力した時のしぐさ、自分の額に手を当てた跡部。

「は?」
「アイツからが倒れたってメールがあって、急いで来た。」

あぁ、やっぱり嘘がばれていたんだと実感した。特に日吉は鋭いから。

「じゃ、なんともなかったって分かったんだし・・・帰れば?」
「バーカ。どこの世界に恋人の誕生日を祝えなくて、そのまま帰る男がいるんだよ?それに俺様は今日休みを取った。も今日は学校ないだろ、あーん?」

そう言って跡部は軽々と私を膝の上に乗せた。でも私は最近顔を会わせてなかったから、どんな顔をしたらいいのか分からなかった。跡部も同じなのだろうか?沈黙が続く。

「どこに行きたい?」
「え?」
「今日だ。昨日、の誕生日を祝えなかった分、今日更に祝ってやる。」

本当にどこまでも俺様な人間だ。

「・・・美術館に行けるだけ行きたい。」
「わかった。おい、樺地下がっていいぞ。」
「ウス。」

樺地、いたんだ。樺地がいなくなったのを確認した後に跡部はキスをしてきた。そして昨日の誕生日のことを謝ってくれた。嬉しいって言いたかったけど、言葉にしたら恥ずかしいから・・・しなかった。代わりに跡部の肩に頭を寄りかからせた。





☆あとがき☆

前回水上様にヒロインのモデルにしていただいたので、私も大学生設定とヒロインを水上様に・・・的な感じで真似しました!
・・・・・・無理でした。水上様ってこんな人じゃないよ(涙)もっともっと優しくていい人ですよ(号泣
水上様、色々様々すいませんでした(土下座
そして、企画のタイトルが「日吉と愉快な仲間達企画」なのに・・・明星のお題に日吉君しかいない!これはまずいと思ってオール出演にしました!!ちょっと無理がありましたけど(汗

こんな駄文をここまで読んでくださってありがとうございました!!!!


2010/03/07





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送